講演情報
[09コ-ポ-15]チアリーディングにおけるロンダート宙返りの動感に関する研究
*早田 剛1、藤原 悠太1、坂本 康輔1 (1. 環太平洋大学)
【緒言】チアリーディングは応援活動から発展した競技である。しかしタンブリング技術、特にロンダート宙返りの指導法に関する研究は見当たらない。金子(2005)は、運動を遂行している人が知覚しうる全ての感覚から構成されている意識を「動感」と呼んでいる。チアリーディングにおける熟練者と非熟練者を対象に、ロンダート宙返りの動感に関する分析を行うことで、技術習得過程の特徴を捉えることができると考えられる。
【目的】大学チアリーディング選手を対象に、熟練度とロンダート宙返りにおける動感を明らかにする、効果的な指導法を検討することとした。
【方法】対象はK大学チアリーディング部女子部員17名(年齢19.2±1.2歳)とし、熟練度に基づきA・Bの2チームに分けた。Googleフォームを用いたアンケート調査を用い、ロンダート宙返りにおける動感を回答させた。
【結果】ロンダート宙返りにおける熟練度による相違がみられ、熟練度の高いAチームは「ロンダートで足を入れ込む」、「ロンダートのスピードを速く走る」の意見が多かった。一方、非熟練者のBチームでは「腕を上に上げきる」や「ロンダートでしっかり手を押す」の意見が多かった。
【考察】 熟練者(Aチーム)は宙返りの推進力となる下肢動作や助走速度を意識するのに対し、非熟練者(Bチーム)は身体を高くあげるための上肢動作を意識する傾向が示された。これは意識するタイミングの差、すなわち熟練者は宙返りの「準備段階」を、非熟練者は宙返り前の「ロンダート段階」を意識していると考察した。この意識の差異は、技の力学的原理の理解度に起因すると考えた。本結果より、熟練度に応じた指導の着眼点の違いを明らかにし、動作原理の理解を促す指導の重要性が推察された。
【目的】大学チアリーディング選手を対象に、熟練度とロンダート宙返りにおける動感を明らかにする、効果的な指導法を検討することとした。
【方法】対象はK大学チアリーディング部女子部員17名(年齢19.2±1.2歳)とし、熟練度に基づきA・Bの2チームに分けた。Googleフォームを用いたアンケート調査を用い、ロンダート宙返りにおける動感を回答させた。
【結果】ロンダート宙返りにおける熟練度による相違がみられ、熟練度の高いAチームは「ロンダートで足を入れ込む」、「ロンダートのスピードを速く走る」の意見が多かった。一方、非熟練者のBチームでは「腕を上に上げきる」や「ロンダートでしっかり手を押す」の意見が多かった。
【考察】 熟練者(Aチーム)は宙返りの推進力となる下肢動作や助走速度を意識するのに対し、非熟練者(Bチーム)は身体を高くあげるための上肢動作を意識する傾向が示された。これは意識するタイミングの差、すなわち熟練者は宙返りの「準備段階」を、非熟練者は宙返り前の「ロンダート段階」を意識していると考察した。この意識の差異は、技の力学的原理の理解度に起因すると考えた。本結果より、熟練度に応じた指導の着眼点の違いを明らかにし、動作原理の理解を促す指導の重要性が推察された。
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