講演情報
[09コ-ポ-47]日本フロアボール選手権大会男子競技におけるチームスタッツの一考察
*浅井 泰詞1、鈴木 タケル2,3、北 徹朗4 (1. 高千穂大学 人間科学部、2. 武蔵野美術大学大学院、3. 日本プロゴルフ協会、4. 武蔵野美術大学)
フロアボールは北欧発祥の屋内で行われるホッケー型のスポーツである。近年、ゴール型の球技において多くのゲーム分析が行われており、同じゴール型球技であるフロアボールにおいても競技力向上のための分析が重要となってくる。そこで本研究では、日本フロアボール選手権大会での得点傾向やチームスタッツを分析し、今後の研究の基礎データを得ることを目的とした。日本フロアボール選手権大会の男子8試合を分析対象とし、各ピリオドの得点、シュート数、キーパーセーブ率、ペナルティ数を算出した。ペナルティ数について、本研究においては2分間の退場であるベンチペナルティをペナルティ数とした。その結果、8試合の合計得点は65点であった。勝利チームの平均得点は、第1ピリオドが1.6±0.92点、第2ピリオドが2.0±1.41点、第3ピリオドが1.6±1.19点であった。敗北チームの平均得点は、第1ピリオドが1.5±0.53点、第2ピリオドが0.8±0.89点、第3ピリオドが0.6±0.742点であり、第2ピリオドと第3ピリオドでは勝利チームの平均得点が高い傾向が見られた。合計シュート数は338本であった。勝利チームのキーパーセーブ率は86.1±4.04%、敗北チームは74.2±8.58%であり、勝利チームのキーパーセーブ率が有意に高い値を示した。シュート数では勝利チームが21.0±5.63本、敗北チームが21.3±6.80本と有意な差異は示されず、キーパーセーブ率が勝利に大きく影響を与えていることが示唆された。ペナルティ数は合計で19回あり、勝利チームのペナルティ数は7回、敗北チームのペナルティ数は12回であった。ペナルティ中の得点は6点あり、僅か2分間での得点率が68.4%であることから、試合中のペナルティ数が重要である可能性が示唆された。今後は調査試合数を増やし、さらなる分析を行う必要がある。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
