講演情報
[11教-ポ-06]保健体育科におけるウォーキングアメリカンフットボールの授業構想女子高校生を対象として
*苫米地 里香1、鈴木 優太2、近藤 雄大3、崎田 嘉寛4 (1. 札幌国際大学、2. 北海道大学アメリカンフットボール部、3. 津山工業高等専門学校、4. 北海道大学)
日本の学校体育においては、アメリカンフットボール(以下、アメフト)の教材化に際して、フラッグフットボールが採用され、主として戦術的思考力を育成する教材開発と効果の検証がなされてきた(岡出ら、2007;宗野、2013;玉腰、2018)。しかし、アメフトの特徴は、1プレーが約10秒程度の連続しないセットプレーであり、各ポジションの選手がいかに役割を遂行できるかが重要(松元ら、1996)であるため、フラッグフットボールとは異なる教材化の可能性を追求することも必要である(宗野、2012)。本研究では、ウォーキングサッカーが、体力や技能レベルを問わず、戦術性の体現や仲間との協働が可能であるとの指摘(高宮ら、2022、2023)に教材化の着眼点があると仮説的に考えた。そこで、本研究の目的は、保健体育科におけるウォーキングアメリカンフットボールの学習内容を構想し、その効果について女子高校生を対象とした授業で検討することである。
授業は、A高等学校第3学年女子25名を対象に、全4回(2024年7-11月、各60分)、3名のTT(アメフト部所属の男子学生含む)で実施した。単元目標は、①基本的な用語や競技性の理解、基本技術の習得、②自他の技能の把握と他者への伝達、③合意形成に貢献しようする態度と協同、である。学習内容は、プレイエリアをマス目に区切り、歩く方向と歩数を定めたアサイメントに従って、5対5のゲームができるよう段階的に設定した。
授業の効果は、①事前イメージ調査、②授業前後の技術・知識テスト、③授業後の学習カード記述内容(3設問・自由記述)から検討した。この結果、「歩く」という制限が、アメフトに対する負のイメージを軽減し、パスを中心とした戦術的理解を促したと判断された。また、作戦に関する話し合いを通じて、自身の役割とチームとしての連携が認識され、競技の魅力や楽しさを実感したと考えられた。
授業は、A高等学校第3学年女子25名を対象に、全4回(2024年7-11月、各60分)、3名のTT(アメフト部所属の男子学生含む)で実施した。単元目標は、①基本的な用語や競技性の理解、基本技術の習得、②自他の技能の把握と他者への伝達、③合意形成に貢献しようする態度と協同、である。学習内容は、プレイエリアをマス目に区切り、歩く方向と歩数を定めたアサイメントに従って、5対5のゲームができるよう段階的に設定した。
授業の効果は、①事前イメージ調査、②授業前後の技術・知識テスト、③授業後の学習カード記述内容(3設問・自由記述)から検討した。この結果、「歩く」という制限が、アメフトに対する負のイメージを軽減し、パスを中心とした戦術的理解を促したと判断された。また、作戦に関する話し合いを通じて、自身の役割とチームとしての連携が認識され、競技の魅力や楽しさを実感したと考えられた。
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