講演情報

[09コ-ポ-18]3Dダンス学習支援教材の作成第2版サンプルコンテンツを用いた試用実験と課題

*鈴木 純1、中川 源洋2 (1. 宮城教育大学、2. 株式会社ニコン)
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近年では、社会的なダンスブームやSNS等の影響により、ダンス部活動数、部員数の増加が顕著であり、指導や練習環境の課題等も様々存在する。また、近年の部活動では、スマートフォンやタブレットを用いて動画から動きを練習することも当たり前の練習方法の一つとなっていることも本研究にまつわる事前調査で確認された(鈴木、2023)。しかし、動画から動きを習得した場合、平面的な動きの理解と再現になっていることが多く、筆者自身指導者として課題に感じていた。これらの今日的な課題を踏まえ、本研究では、ニコンの3D映像技術Volumetric Videoを用いたダンス学習支援教材を作成し、実験・調査などから本教材の有用性やメリットデメリットを明らかにした上で、部活動の新たなあり方や可能性を提案することを目指している。現段階では、第2版サンプルコンテンツを作成し、それらの一部を用いた試用実験を高校ダンス部2校、大学ダンス部1校で実施した。さらに、コンテンツの改善および本実験に向けて現時点での課題を明確にすることを目的とし、部員および指導者を対象にアンケート調査を実施した。試用実験では、リズム系ステップ、ブレイキンのフットワーク、コンテンポラリーダンスのコンビネーション、ペアリフト等の一部のサンプルコンテンツを用いたが、実験の観察からは、本教材の有用性や可能性はおおむね確認することができた。一方で、ダンス経験の差によって課題が異なったり、デバイスや搭載機能を有効に活用しきれていなかったりするなどの課題も様々浮き彫りとなった。なお、アンケート調査結果の詳細は当日のポスターで発表する。今後はこれまでの実験・調査結果等を踏まえて再びコンテンツの改善を行い、中長期的な導入実験に向かう予定である。

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