講演情報
[09コ-ポ-56]JOCエリートアカデミー事業が競技力に及ぼす影響
*小口 貴久1、江田 香織2、谷村 祐子3、沼津 直樹3、大越 光介4、友利 杏奈3 (1. 日本オリンピック委員会、2. 東洋大学、3. 国立スポーツ科学センター、4. 順天堂大学スポーツ健康科学部)
日本オリンピック委員会(JOC)が実施しているJOCエリートアカデミーは、中学生および高校生の選手を対象とした事業であるが、オリンピック出場やメダル獲得にどのように寄与しているかは十分に検証されていない。そこで本研究では、東京2020大会およびパリ2024大会に出場したTEAM JAPAN選手を対象に、出場年齢やアカデミー在籍期間などを分析し、JOCエリートアカデミーが選手の競技力に与える影響について基礎的知見を得ることを目的とした。
東京2020大会およびパリ2024大会に出場したアカデミー修了生は、レスリング、卓球、フェンシング、水泳/飛込の4競技で、男子6名、女子7名、計13名であった。これはアカデミー修了生全体(95名)の13.7%相当であった。2大会に連続して出場したアカデミー修了生は、男子2名、女子3名の計5名であり、4競技のアカデミー修了生全体に対する割合は7.2%であった。競技別ではフェンシングが10.0%と最も高く、次いで卓球(8.0%)、レスリング(5.0%)であった。メダル獲得数について、アカデミー修了生は金5個、銀2個、銅5個の計12個のメダルを獲得していた。これは、TEAM JAPAN全体のメダル数103個の11.7%に相当し、4競技のTEAM JAPAN選手におけるメダル獲得数50個のうち24.0%をアカデミー修了生が占めていた。アカデミー入校からオリンピック出場までの年数の中央値(四分位範囲)について、男子10.0年(6.3 – 10.8年)、女子8.0年(7.0 – 9.0年)、男女合計で8.0年(7.0 – 10.0年)であった。これらのことから、JOCエリートアカデミーはオリンピック出場のみならず、メダル獲得を狙える競技力の高い選手を輩出しており、入校してから約10年を要する育成・強化プロセスであることが示唆された。
東京2020大会およびパリ2024大会に出場したアカデミー修了生は、レスリング、卓球、フェンシング、水泳/飛込の4競技で、男子6名、女子7名、計13名であった。これはアカデミー修了生全体(95名)の13.7%相当であった。2大会に連続して出場したアカデミー修了生は、男子2名、女子3名の計5名であり、4競技のアカデミー修了生全体に対する割合は7.2%であった。競技別ではフェンシングが10.0%と最も高く、次いで卓球(8.0%)、レスリング(5.0%)であった。メダル獲得数について、アカデミー修了生は金5個、銀2個、銅5個の計12個のメダルを獲得していた。これは、TEAM JAPAN全体のメダル数103個の11.7%に相当し、4競技のTEAM JAPAN選手におけるメダル獲得数50個のうち24.0%をアカデミー修了生が占めていた。アカデミー入校からオリンピック出場までの年数の中央値(四分位範囲)について、男子10.0年(6.3 – 10.8年)、女子8.0年(7.0 – 9.0年)、男女合計で8.0年(7.0 – 10.0年)であった。これらのことから、JOCエリートアカデミーはオリンピック出場のみならず、メダル獲得を狙える競技力の高い選手を輩出しており、入校してから約10年を要する育成・強化プロセスであることが示唆された。
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