講演情報
[03心-ポ-26]創作ダンス活動におけるリーダーシップ及び動機づけと集団凝集性との関連
*鈴木 ゆきの1 (1. 聖徳大学)
近年、学校教育においてダンス授業は小学校から中学校2年生まで必修科目となっており、中学校段階では、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスの3領域で構成されている。このうち創作ダンスは、グループで動きを一から創り上げる活動であり、個人の創造性を尊重しながらも、協調性や課題解決力の育成が期待されている。また、授業で行う創作ダンスは競技性を伴う部活動とは異なり、完成度や活動を通じた達成感といった観点から集団凝集性が重視される。
本研究では、大学のダンス授業における創作ダンス活動を対象に、集団凝集性を高める要因としてリーダーシップとメンバーの動機づけに着目し、その関連を検討することを目的とした。
調査は、関東地方の女子大学に通う、創作ダンスの授業が必修となっている2年生174名を対象に、5月に質問紙調査を実施した。測定には、吉村(2005)の主将のリーダーシップ尺度、鈴木ら(2021)の部活動における動機づけ尺度、杉山ら(2021)のスポーツにおける集団凝集性尺度を用いた。3つの尺度は、創作ダンスの活動に合うように質問文を修正して使用したため、各尺度に対して探索的因子分析を行った。その結果、リーダーシップは「人間関係調整」「技術指導」「規範的指導」、動機づけ尺度は「内的調整」「外的調整」、集団凝集性は単一因子で構成された。
次に、集団凝集性への関連要因を検討するために、リーダーシップおよび動機づけの下位尺度を説明変数、集団凝集性を目的変数とする重回帰分析を行った。その結果、「内的調整」(β = .61, p < .01)と「人間関係調整」(β = .32, p < .01)が有意に規定していた。 これにより、創作活動自体を楽しむことや、他のグループより上達したいという内発的な動機づけが、集団凝集性の向上に寄与することが示唆された。
本研究では、大学のダンス授業における創作ダンス活動を対象に、集団凝集性を高める要因としてリーダーシップとメンバーの動機づけに着目し、その関連を検討することを目的とした。
調査は、関東地方の女子大学に通う、創作ダンスの授業が必修となっている2年生174名を対象に、5月に質問紙調査を実施した。測定には、吉村(2005)の主将のリーダーシップ尺度、鈴木ら(2021)の部活動における動機づけ尺度、杉山ら(2021)のスポーツにおける集団凝集性尺度を用いた。3つの尺度は、創作ダンスの活動に合うように質問文を修正して使用したため、各尺度に対して探索的因子分析を行った。その結果、リーダーシップは「人間関係調整」「技術指導」「規範的指導」、動機づけ尺度は「内的調整」「外的調整」、集団凝集性は単一因子で構成された。
次に、集団凝集性への関連要因を検討するために、リーダーシップおよび動機づけの下位尺度を説明変数、集団凝集性を目的変数とする重回帰分析を行った。その結果、「内的調整」(β = .61, p < .01)と「人間関係調整」(β = .32, p < .01)が有意に規定していた。 これにより、創作活動自体を楽しむことや、他のグループより上達したいという内発的な動機づけが、集団凝集性の向上に寄与することが示唆された。
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