講演情報
[03心-ポ-32]指導者がチーム内の人間関係に感じる困難さと認知的方略の関係
*木村 駿介1 (1. 静岡産業大学)
認知的方略とは,“個人が個人的に関連のある目標を追求する時の期待,評価,計画,努力,回顧の一貫したパターン “である(Cantor et al.,1987)。認知的方略は,過去と将来のへの認知と期待によって次の4つの認知的方略が存在することを示唆している。過去のパフォーマンスに対するネガティブな認知をもつ一方で,将来に対する期待は高い「非現実的楽観主義」,過去のパフォーマンスに対するネガティブな認知をもち,将来に対する期待も低い「真の悲観主義」,過去のパフォーマンスに対するポジティブな認知をもち,将来に対する期待も高い「方略的楽観主義」,過去のパフォーマンスに対するポジティブな認知をもち,将来に対する期待は低い「防衛的悲観主義」である。これまでの研究から,防衛的悲観主義と方略的楽観主義を採用するものは高いパフォーマンスを発揮する傾向にあり,真の悲観主義と非現実的楽観主義を採用する者は低調なパフォーマンスにとどまる傾向にあることが示唆されている。しかし,認知的方略がスポーツ指導者のパフォーマンスに与える影響やその機序についての研究はこれまでほとんど行われてきていない。
そこで本研究では,認知的方略がスポーツ指導者のパフォーマンスに与える影響に関する基礎的な調査として,「チーム内の人間関係で難しい,困難だと感じるのはどのようなこと」に関する自由記述調査を行い,テキストマイニング手法のひとつである共起ネットワーク分析を用いてそれぞれの認知的方略を採用する者が感じている困難さについて探索的に検討を行った。調査はウェブ調査サービスであるFreeasy(アイブリッジ株式会社)を利用して実施し,271名(男性217名,女性54名;平均年齢42.8歳,SD = 11.4)を最終的な分析対象とした。分析の結果,それぞれの認知的方略において感じられている困難の特徴について抽出された。
そこで本研究では,認知的方略がスポーツ指導者のパフォーマンスに与える影響に関する基礎的な調査として,「チーム内の人間関係で難しい,困難だと感じるのはどのようなこと」に関する自由記述調査を行い,テキストマイニング手法のひとつである共起ネットワーク分析を用いてそれぞれの認知的方略を採用する者が感じている困難さについて探索的に検討を行った。調査はウェブ調査サービスであるFreeasy(アイブリッジ株式会社)を利用して実施し,271名(男性217名,女性54名;平均年齢42.8歳,SD = 11.4)を最終的な分析対象とした。分析の結果,それぞれの認知的方略において感じられている困難の特徴について抽出された。
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