講演情報
[03心-ポ-40]ポストコロナの身体活動量とレジリエンスの関連性に関する研究アドベンチャー教育プログラム実施後の比較から
*江川 潤1、吉田 雅人1 (1. 神田外語大学 体育・スポーツセンター)
WHOは2020年1月30日に新型コロナの国際的な緊急事態宣言を発令した。それから4年後、WHOは2023年5月5日に国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言の終了を発表した。その間、世界中でワクチン接種や行動制限などの対策が施されたが、様々な犠牲があったことは周知の通りである。教育現場においては、緊急事態宣言を受けて自宅でのオンライン授業が広がった。著者らは先行研究においてアドベンチャー教育プログラム(対面)とオンライン授業(非対面)において有効だと思われた要素、課題を明らかにしてきた。その中では学校内における対面授業のマスク着用、給食時の黙食、会話の制限やマスク着用における表情認識を取り扱ったが、それらが及ぼす心理的、身体的影響に関してはこれまで取り組まれてきていない。そこで本研究は、当時コロナ禍の高校生だった現在の大学生を対象に身体活動量とレジリエンスの関連性を検証することを目的とした。対象者は首都圏の大学生105名であった。身体活動におけるTotal METはInternational Physical Activity Questionnaire (IPAQ) short versionの日本語版を用いて測定した。この尺度では、平均的な1週間に、激しい身体活動と中程度の身体活動を行った日数と時間数を測定した。この尺度では、IPAQのガイドラインに基づき歩行、中程度の身体活動、強い身体活動の項目を指定された計算式を用いてトータルMETsを算出した。レジリエンスは小塩ら(2002)が作成した精神的回復力尺度を用いて「新奇性追求」、「感情調整」、「肯定的な未来志向」の3因子21項目を測定した。当日は身体活動量とレジリエンスの関連性をアドベンチャー教育プログラム実施後の比較から発表することとする。
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