講演情報

[07発-ポ-13]トップアスリートの過去の遊び・運動・スポーツ経験に関する大規模調査(1)単純集計による実態把握

*篠原 俊明1、長野 康平2、堀内 亮輔3、中村 和彦4 (1. 共栄大学、2. 比治山大学短期大学部、3. 東京女子体育短期大学、4. 山梨大学)
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【背景】遊び・運動・スポーツ経験は、子どもの発育発達に加え競技力向上においても重要である。アスリートの過去の運動経験に言及した研究は少なく、言及した研究をみると大学生や特定の競技のトップアスリートを対象としたものとなっている。他方、我が国にはボール競技毎に最も競技レベルの高いトップリーグが存在している。各ボール競技のトップリーグで活躍するトップアスリートを対象とした大規模調査を実施することで、より詳細にアスリートの過去の遊び・運動・スポーツ経験の実態を把握することが可能となり、健全な発育発達や競技力向上において重要な知見が得られる。【目的】各ボール競技のトップリーグで活躍するトップアスリートを対象に、過去の遊び・運動・スポーツ経験の実態を大規模調査から把握することを目的とした。【方法】一般社団法人日本トップリーグ連携機構に加盟する9競技、12リーグに在籍する・在籍していた選手1184名に回答を依頼し、同意が得られた日本国籍の1156名を解析対象とした。質問項目は、性・年齢・専門競技・代表歴等の基本属性、トップアスリートを目指すための運動経験に関する考え、専門競技の成績、幼少年期(3歳から10歳)の専門競技の取組状況および外遊び状況とした。トップアスリートの過去の遊び・運動・スポーツ経験の概況を捉えるために単純集計を行った。【結果】トップアスリートを目指す場合いつ専門競技のみに絞って取り組むことが良のかという質問について、小学校1年生、中学校1年、高校1年生という進学のタイミングで割合が高くなり、中学1年生が25.8%で最も高かった。幼少年期において、平日に専門競技に取り組んでいなかったとの回答は、幼児期で84.3%、低学年で62.5%、中学年で39.0%となった。外遊びを平日5日間していた割合は、幼児期、低学年、中学年はいずれも50.0%前後であった。

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