講演情報
[07発-ポ-22]5歳児の足圧中心動揺における試行間信頼性
*溝畑 潤1、青木 敦英2、秋武 寛3、三木 伸吾4、田路 秀樹2 (1. 関西学院大学、2. 芦屋大学、3. 西南学院大学、4. 島根大学)
【目的】本研究は5歳児の足圧中心動揺の試行間信頼性について明らかにすることを目的とした。【方法】被験者は大阪府下のA幼稚園に在籍する5歳児男女14名(男児6名、女児8名)であった。足圧中心動揺の測定にはアニマ社製グラビコーダーGS―7を使用し、開閉眼における変数それぞれ6項目(外周面積、単位軌跡長、単位面積軌跡長、総軌跡長、矩形面積、実効値面積)を分析した。測定は日本平衡神経科学会、平衡機能検査基準化委員会(日本平衡神経科学会,2006)が定めた環境を設定して、午前中に実施した。測定に際して、被験者には最初に検査台後方の椅子に着席させ、リラックスした状態であることを確認した後、検査台上に閉足の直立姿勢をとらせた。被験者の手の位置(両腕が体側に接している)、視線の位置(2m前方の目の高さに固定した視点を注視している)、直立姿勢の安定を確認した後、開閉眼条件でそれぞれ30秒間測定した。測定は1分間の休息を挟み3回連続して実施した。なお、休息時は検査台上の足の位置が変わらないように椅子に座らせた。【結果および考察】開眼の級内相関係数(ICC)はいずれの変数も0.75以下であり、総軌跡長の0.72が最も高かった。一方、閉眼のICCは単位軌跡長(0.75)、単位面積軌跡長(0.89)および総軌跡長(0.75)が0.75以上であった。筆者らの小学4年生を対象にした足圧中心動揺の試行間信頼性の報告と同様に、開眼よりも閉眼の方が優れていた。【結論】本研究の結果から、幼児期から閉眼の足圧中心動揺の試行間信頼性が高いことが示唆された。
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