セッション詳細
スポーツ文化研究部会【課題B】テーマ別シンポジウム/変容する現代メディアとスポーツ
2026年9月2日(水) 13:40 〜 15:40
北翔大学322教室(教育研究棟 3号棟 2F)
コーディネーター:杉浦 宏季(福井工業大学)、中村 哲也(高知大学) 指定討論者:中山 健二郎(東海大学)
近年、スポーツ文化を取り巻くメディア環境は大きく変容している。従来、スポーツの物語を編み、選手のイメージを形成してきたのは、新聞・テレビといったマスメディアに所属する専門職、すなわち記者、解説者、編集者といった「語りのオーソリティ」であった。彼らが紡ぐ物語や表象は、勝敗や記録を超えた意味づけを社会に提供し、日本のスポーツ文化の形成と継承に重要な役割を果たしてきた。しかし、デジタル化とSNS・動画プラットフォームの普及に伴い、スポーツ文化をめぐるメディアの構造は急速に多元化した。アスリート自身の発信、SNS上でのファン同士の交流、(第三者による)切り抜き動画の大量流通など、スポーツ文化の生産主体はかつてないほど分散化し、それが既存のマスメディアにも循環的に影響を及ぼしている。本シンポジウムでは、このようなメディアスポーツの生産主体の多元化が、スポーツ文化にいかなる変容をもたらしているのかについて検討する。現代スポーツの物語は、誰が、いかに生み出しているのか。スポーツ選手の表象はいかに変化し、それは競技団体やファン文化、さらにはスポーツ選手自身の価値観にどのような影響を及ぼしているのか。こうした問いを通じて、現代のメディアスポーツ文化について理解を深める機会とする。
