第22回国立病院看護研究学会学術集会

ご挨拶

第22回国立病院看護研究学会学術集会開催にあたって

「未来につなげる看護~私たちは何のために存在するのか~」 
 


第22回国立病院看護研究学会学術集会      学術集会長  田沼 明子                  独立行政法人国立病院機構相模原病院)


 この度、第22回国立病院看護研究学会学術集会を2024年12月7日(土)に開催いたします。今回の学術集会のテーマは、「未来につなげる看護~私たちは何のために存在するのか~」としました。

 2023年5月8日より新型コロナウィルス感染症は2類相当から5類へ移行されました。3年以上続いた新型コロナウィルス感染症への対応は経験のないことの連続でしたが、一つの区切りが付いたとも言えます。当時は、類型が変わったとしても医療現場はもちろん日常生活も大きな変化はなく、いつまでこの状況が続くのかと思っておりました。しかし、現在ではマスク着用も任意となり、人との交流も増え、日常生活が元に戻ってきたと変化を感じることができています。同時にコロナ禍での様々な経験を経て、現在につながっており、ポストコロナとして日常生活や働き方、価値観が変化してきていることも感じています。

これからの日本は少子高齢化と共に人口減少が進み、今まで経験したことのない社会へ変化していきます。医療や看護の世界もこの変化に柔軟に対応していく必要があります。そして労働人口が減少していく中、働き方改革が進められ、限られた人材で何ができるのか、何をするべきか、すでにタスク・シフト/タスク・シェアをはじめとして様々な取り組みが行われています。このように変化していく社会の中、看護に求めれれることや看護を担う側の考え方や働き方も変化していくと思います。一方で看護を担う上で変わらない、忘れてはいけないこととして倫理的な視点を持つことがより大切になってきます。令和6年度診療報酬改定において、入院料の通則に「意思決定支援の基準」「身体拘束最小化の基準」が加わりました。

私たち、看護職一人ひとりが自分の事として考えて行動し、未来につなげていくことに改めて気づく機会にしたいと考えております。皆様にお越しいただけることを楽しみにしております。