セッション詳細
[S-22]シンポジウム22 神経変性疾患における顕微鏡研究の最前線
2025年5月22日(木) 15:10 〜 17:10
第04会場(大阪国際会議場10F 会議室1001-1002)
座長:長谷川 成人(東京都医学総合研究所 脳・神経科学研究分野), 別宮 豪一(大阪大学大学院医学系研究科 神経内科・脳卒中科)
近年、特に異常蛋白質の蓄積が病態に深くかかわる神経変性疾患を対象とした研究分野においては様々な顕微鏡技術の進歩が目覚ましく、ヒト脳組織への応用が進められ異常蛋白質の微細構造が解明されるなど、疾患の病態解明に大きく寄与している。本シンポジウムにおいては、Spring-8/X線回折、クライオ電子顕微鏡、高解像度高速ライトシート顕微鏡、イメージメタボロミクスといった最先端の顕微鏡技術による神経疾患研究への貢献や今後の展望に関して、第一線で活躍する研究者が解説を行う。
[S-22-1]大型放射光施設SPring-8を用いたパーキンソン病研究
荒木 克哉 (あらきクリニック)
1994年京都大学理学部に入学,物理学を専攻し,1998年京都大学大学院理学研究科(物理学・宇宙物理学専攻)に進学.光物性の研究に従事するも,父が神経変性疾患を発症したことを契機に同大学院を中退し,大学受験予備校講師をしながら,2001年に大阪大学医学部医学科に再入学.2007年大阪大学医学部医学科を卒業,同時に医師免許を取得し,市立池田病院で初期臨床研修.2009年に市立豊中病院で神経内科医としての勤務を開始し,2011年大阪大学大学院医学研究科に入学.物理学の知識と経験を活かし,大型放射光施設SPring-8におけるパーキンソン病患者脳内のレビー小体に対する構造解析や超音波を利用した脳脊髄液によるパーキンソン病診断などの研究に従事.2016年に医学博士を取得.2021年7月に大阪市北区の天神橋筋商店街であらきクリニックを開院.
[S-22-2]クライオ電子顕微鏡が解き明かす神経変性疾患の分子病態
樽谷 愛理 (公益財団法人東京都医学総合研究所)
略歴:
2017年 3月 首都大学東京大学院理工学研究科生命科学専攻 博士(理学)取得
2017年 4月 公益財団法人 東京都医学総合研究所 博士研究員
2017年10月 東京大学大学院薬学系研究科 特任助教
2021年 4月 University Medical Center Göttingen Visiting Researcher
2024年 4月 公益財団法人 東京都医学総合研究所 主席研究員
研究テーマ:神経変性疾患における異常型タンパク質のプリオン様伝播及びそのメカニズムの解明
2017年 3月 首都大学東京大学院理工学研究科生命科学専攻 博士(理学)取得
2017年 4月 公益財団法人 東京都医学総合研究所 博士研究員
2017年10月 東京大学大学院薬学系研究科 特任助教
2021年 4月 University Medical Center Göttingen Visiting Researcher
2024年 4月 公益財団法人 東京都医学総合研究所 主席研究員
研究テーマ:神経変性疾患における異常型タンパク質のプリオン様伝播及びそのメカニズムの解明
[S-22-3]高速高解像度ライトシート顕微鏡による神経疾患の全細胞解析研究
三谷 智樹 (大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座)
2013-2019年 大阪大学医学部医学科
2013-2015年 大阪大学大学院医学系研究科 神経遺伝子学 MD研究者育成プログラム生
2015-2025年 理化学研究所生命機能科学研究センター 合成生物学研究グループ 研修生
2019-2021年 大阪大学医学部付属病院 初期研修医
2021年-現在 大阪大学大学院医学系研究科 システム生物学講座 博士課程
大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座 招へい教員
主な研究分野はセルオミクス(3D細胞画像オミクス)技術の開発。高速高解像度ライトシート顕微鏡と3D画像解析技術の開発を通して、神経疾患への応用研究を進めており、神経疾患研究の次世代化を目指している。
2013-2015年 大阪大学大学院医学系研究科 神経遺伝子学 MD研究者育成プログラム生
2015-2025年 理化学研究所生命機能科学研究センター 合成生物学研究グループ 研修生
2019-2021年 大阪大学医学部付属病院 初期研修医
2021年-現在 大阪大学大学院医学系研究科 システム生物学講座 博士課程
大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学講座 招へい教員
主な研究分野はセルオミクス(3D細胞画像オミクス)技術の開発。高速高解像度ライトシート顕微鏡と3D画像解析技術の開発を通して、神経疾患への応用研究を進めており、神経疾患研究の次世代化を目指している。
[S-22-4]質量分析イメージングの基礎と神経疾患試料への応用
新間 秀一 (大阪大学大学院工学研究科)
2007年3月に総合研究大学院大学で博士(理学)取得後
2007. 4-2008. 3 特別研究員(日本学術振興会PD)
2008. 4-2010. 3 特任研究員(大阪大学科学教育機器リノベーションセンター)
2010. 4-2012. 3 特任助教(大阪大学産学連携本部VBL部門)
2012. 4-2015.3 研究員(独立行政法人国立がん研究センター研究所)
を経て2015年4月より現在の所属に至る。2011年 日本質量分析学会奨励賞受賞。
2007. 4-2008. 3 特別研究員(日本学術振興会PD)
2008. 4-2010. 3 特任研究員(大阪大学科学教育機器リノベーションセンター)
2010. 4-2012. 3 特任助教(大阪大学産学連携本部VBL部門)
2012. 4-2015.3 研究員(独立行政法人国立がん研究センター研究所)
を経て2015年4月より現在の所属に至る。2011年 日本質量分析学会奨励賞受賞。