セッション詳細

[S-38]シンポジウム38 non-MD研究者からの視点で進める神経疾患研究

2025年5月23日(金) 15:00 〜 17:00
第06会場(大阪国際会議場10F 会議室1008)
座長:今居 譲(順天堂大学医学研究科), 武内 敏秀(近畿大学ライフサイエンス研究所)
神経疾患の研究は、原因遺伝子の解明をきっかけにDNA/RNAや蛋白質レベルでの分子生物学的研究や細胞レベルでの研究、また様々な動物モデルを用いた生体レベルでの病態・治療研究が進んでいる。このような背景の下、患者の診療に携わる医師や医学系研究者のみならず、理学系、薬学系、農学系、生命科学系など幅広い分野からの研究者が参入し、多彩な視点からの研究を展開している。本シンポジウムでは、幅広い分野から神経疾患研究を展開しているnon-MD研究者にお集まりいただき、それぞれの視点から見た神経疾患研究について学び、議論する。

[S-38-1]細胞外小胞を介した細胞ストレス応答制御とALS

武内 敏秀 (近畿大学ライフサイエンス研究所)
2008年3月 京都大学大学院薬学研究科修了 博士(薬学)
2008年4月 スイス・ジュネーブ大学理学部 研究員
2010年5月 国立精神・神経医療研究センター神経研究所 研究員
2013年4月 京都大学化学研究所 助教
2016年4月 大阪大学大学院医学系研究科 寄附講座講師
2017年10月 JSTさきがけ研究員
2021年1月 近畿大学ライフサイエンス研究所 特任講師
2023年4月 同上 講師
2024年4月 同上 准教授

[S-38-2]ミトコンドリアタンパク質CHCHD2変異による神経変性疾患

今居 譲 (順天堂大学医学研究科)
平成11年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)
同年、理化学研究所 脳科学総合研究センター 研究員
平成13年 理化学研究所 基礎科学特別研究員
平成16年 スタンフォード大学 医学部病理学部門 博士研究員
平成19年 東北大学 准教授
平成23年より現所属 順天堂大学大学院 神経学講座・パーキンソン病病態解明研究講座 先任准教授

大学院修了後、培養細胞、マウス、ショウジョウバエモデルを用いて若年性パーキンソン病原因遺伝子Parkinの機能解析を進める。その後、パーキンソン病遺伝子DJ-1, PINK1, LRRK2, VPS35, PLA2G6, CHCHD2, alpha-synucleinの機能解析、タウの線維化機序の解析も展開する。パーキンソン病研究分野への代表的な貢献として、PINK1がParkinとユビキチンをリン酸化し、ミトコンドリア品質管理に関与する分子機序を明らかにした。

[S-38-3]遺伝性モデルから見えてきた脳血管老化と脳小血管病との関連

加藤 泰介1, 安藤 昭一朗2, 五十嵐 博中3, 杉江 敦4, 小野寺 理1,2 (1.新潟大学脳研究所 分子神経疾患資源解析学分野, 2.新潟大学脳研究所脳神経内科学分野, 3.新潟大学脳研究所統合脳機能研究センター, 4.新潟大学脳研究所脳病態解析分野)
2004年 新潟大学農学部応用生物化学科卒業
2006年 新潟大学大学院医歯学総合研究科修士課程(医科学)修了
2010年 新潟大学大学院医歯学総合研究科博士課程(医学)修了
2010年 新潟大学臓器連関研究センター 特任助教
2011年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2013年 障害者対策総合研究推進事業 リサーチレジデント
2015年 新潟大学脳研究所 特別研究員
2017年 新潟大学脳研究所システム脳病態 特任准教授
2021年 新潟大学脳研究所分子神経疾患資源解析学分野 准教授

業績
【主な受賞】
2024年
日本認知症学会 学会賞受賞

[S-38-4]変異型SOD1のミスフォールディングに対する抗体を用いた構造生物学的研究

古川 良明 (慶應義塾大学理工学部)
2002年3月 京都大学大学院工学研究科分子工学専攻博士後期課程 修了(博士(工学)取得)
2002年4月 日本学術振興会特別研究員・海外特別研究員(米国ノースウェスタン大学)
2005年6月 理化学研究所脳科学総合研究センター研究員・基礎科学特別研究員
2010年4月 慶應義塾大学理工学部化学科 准教授(研究室主宰)
2020年4月 慶應義塾大学理工学部化学科 教授
現在に至る