セッション詳細

[S-47]シンポジウム47 炎症性筋疾患は何科が診る疾患か~新診療ガイドラインをめぐって~

2025年5月24日(土) 8:00 〜 9:30
第15会場(リーガロイヤルホテル大阪3F 光琳の間③)
座長:神田 隆(脳神経筋センターよしみず病院 脳神経内科), 冨滿 弘之(JAとりで総合医療センター 脳神経内科)
後援:日本皮膚科学会/日本リウマチ学会/日本小児神経学会
皮膚筋炎、多発筋炎をはじめとする炎症性筋疾患は脳神経内科医が主体となって診る疾患である、これは神経学会員の先生方にとっては自明のことと思います。しかし、日本では炎症性筋疾患の診断基準の策定や社会への発信は、主に膠原病内科が主体となって行ってきた歴史があります。この10年余りで、炎症性筋疾患の個人票の改訂等に脳神経内科医がようやく関与できるようになり、脳神経内科、膠原病内科、皮膚科、小児神経科がそれぞれの立場から叡智を出し合って新たな診療ガイドラインが策定できました。このシンポジウムでは、新ガイドラインに尽力された他科の先生もお招きしてその概要を提示していただくとともに、炎症性筋疾患に対する各科の考え方の相違点を明らかにすることをもう一つの狙いとしました。複数診療科が関与する境界領域の疾患について他科医師の考え方を知ることは、脳神経内科医にとって新鮮な発見、気付きの機会になると考えています。

[S-47-1]皮膚科が診る炎症性筋疾患

藤本 学 (大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学)
1992年 東京大学医学部医学科卒業
1996年 東京大学医学部皮膚科 助手
1997年 米国Duke大学メディカルセンター免疫学教室 研究員
2000年 国立国際医療センター研究所 細胞修飾生体反応研究室 室長
2004年 東京大学医学部附属病院皮膚科 特任講師
2005年 金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学 助教授(准教授)
2013年 筑波大学医学医療系皮膚科学 教授
2019年 大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 教授

[S-47-2]膠原病内科が診る炎症性筋疾患

中嶋 蘭 (京都大学医学部附属病院)
2002年 京都大学医学部卒業
2002年 京都大学医学部附属病院内科研修医
2003年 静岡県立総合病院内科研修医
2005年 京都大学大学院医学研究科臨床免疫学入学
2009年 京都大学大学院医学研究科博士課程修了
      同上研究生
2010年 医学博士(京都大学)
   京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 医員
2012年 京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 特定病院助教
2016年 京都大学大学院医学研究科 臨床免疫学 助教
2024年 京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 病院講師

[S-47-3]脳神経内科が診る炎症性筋疾患

杉江 和馬 (奈良県立医科大学 脳神経内科学講座)
1995年 奈良県立医科大学医学部 卒業
2001年 奈良県立医科大学大学院医学研究科博士課程 修了
2001年 国立精神・神経医療研究センター神経研究所 研究員
2003年 りんくう総合医療センター 脳神経内科 副医長
2014年 奈良県立医科大学 脳神経内科学講座 准教授
2017年 奈良県立医科大学 脳神経内科学講座 教授 
2023年 奈良県立医科大学 脳卒中センター センター長(兼任)
/認知症センター 副センター長(兼任)
2024年 奈良県立医科大学 分子動態創薬共同研究講座 教授(兼任)
/オートファジー・抗老化研究センター 副センター長(兼任) 現在に至る

[S-47-4]特発性炎症性筋疾患診療における問題点

冨滿 弘之 (JAとりで総合医療センター 脳神経内科)
(学歴)
1994年3月 東京医科歯科大学(現 東京科学大学)医学部卒業
2003年3月 東京医科歯科大学大学院(医歯学総合研究科脳神経病態学)卒業

(職歴)
1994年5月~1996年3月 総合病院土浦協同病院 内科研修医
1996年4月~1997年4月 東京医科歯科大学附属病院 神経内科医員
1997年5月~1999年3月 総合病院土浦協同病院 神経内科医員
2003年4月~2006年3月 東京都職員共済組合青山病院 神経内科医員
2006年4月~2012年3月 東京医科歯科大学附属病院 神経内科助教
2012年4月    JAとりで総合医療センター 脳神経内科部長
2020年4月    同 病院長