Presentation Information
[1601]Removal of Impurities from Titanium Slag Using B2O3
○Takumi Komukai1, Hidehiro Sekimoto1 (1. Iwate University)
Chairperson: 三木一(九州大学)
Keywords:
Titanium,Boron oxide
金属チタンは、天然ルチル、イルメナイトをアップグレードして得られる合成ルチルや高品位チタンスラグを原料として製造される。これらの原料は塩化工程を経てTiCl₄となるが、原料中に含まれるCaOやMgOは塩化時にCaCl₂やMgCl₂を生成し、炉内で液相となって粒子の凝集を引き起こし、流動床の流動性を悪化させる。そのため、原料中のCaOとMgOの合計含有量は1.5 wt%以下であることが求められる。近年は天然ルチルの供給不足からチタンスラグの利用が増加しており、チタンスラグ中のCaOやMgOを効率的に除去する技術が必要とされている。本研究では、B₂O₃を用いた熱処理と酸浸出による不純物除去を検討した。チタンスラグ中でCaOはanorthite相、MgOはarmalcolite相として存在し、塩酸に難溶であるが、B₂O₃との反応により可溶性化合物へ変換できる可能性がある。そこで、チタンスラグとB₂O₃の混合物を500~1200 °Cで熱処理し、その後3 M塩酸で浸出した結果、1000 °CでB₂O₃熱処理した試料ではCaおよびMgの浸出率がそれぞれ88 %、116 %となり、未処理試料やB₂O₃無添加試料を大きく上回った。また、1000 °C以上で熱処理した試料ほど高い浸出率を示し、B₂O₃熱処理がチタンスラグ中の不純物除去に有効であることが明らかとなった。
