講演情報
[24]ODパターンから考える立地適正化計画の現状と課題-居住誘導区域におけるx-minute cityの実現実態-
○室岡 太一1、松浦 海斗1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学システム情報系)
キーワード:
居住誘導区域、x-minute city、交通行動、目的地選択
人口減少下において自動車に頼らずに自宅周辺で生活を完結させるx-minute cityの実現に際し,立地適正化計画と対応していくことが重要になる.しかし従来の居住誘導区域に関する評価では,居住誘導区域からどのような手段で実際にどこへ訪れているのかといった点は不明であった.そこで本研究では,高精度に緯度経度情報を取得できる第6回東京パーソントリップを用いて,ODパターンの分析を行った.その結果,1) 主な移動先は都誘区域ではなく居誘区域内で済んでおり,生活サービスの集約を企図する都誘区域まで多くの人が徒歩・自転車・公共交通で訪れていないことや 2) 居誘区域内において,誘導区域外と人口密度に差をつけることで,居誘区域が誘導区域外に比べて自動車利用を抑えることができる可能性があることが明らかになった.
