講演情報
[39]名古屋市における木造住宅密集地域の買物実態と支援策に関する研究
○樋口 恵一1、村上 滉一2、長野 博一3 (1. 大同大学、2. 豊田都市交通研究所、3. 高崎経済大学)
キーワード:
木造住宅密集地域、買物支援策、パーソナルモビリティ
木密地域の市街地整備が長期化している状況下において,住民の日常生活に目を向け、木密地域での「住」の継続を考えると,市街地整備のみならず日常生活に関する「衣」「食」に関わる買物に関する支援を同時に進めていく必要性が高い.そこで本研究では名古屋市の木密地域を対象に,徒歩アクセスに基づく買物不便度ならびに住民の生活実態を踏まえた評価に基づき,木密地域における今後の買物支援策の検討に向けた知見を得ることを目的とする.
分析の結果,「買物を行う場」については,住居からの近接性を選好する傾向があり,木密地域においては『空き地活用』や『商店街の再生』を望む意向が高い.パーソナルモビリティのうち自らが移動する【自走型】であるシニアカーの利用意向は約50%であるが,所有意向については敷地面積の狭さや高齢化など木密地域特有の課題が影響している.パーソナルモビリティの【配送型】である自動運転配送ロボットについては,若年層を中心に導入意向が高いものの,スマートフォンアプリで予約することに抵抗がある高齢層などが操作の難易度を懸念している傾向がある.
分析の結果,「買物を行う場」については,住居からの近接性を選好する傾向があり,木密地域においては『空き地活用』や『商店街の再生』を望む意向が高い.パーソナルモビリティのうち自らが移動する【自走型】であるシニアカーの利用意向は約50%であるが,所有意向については敷地面積の狭さや高齢化など木密地域特有の課題が影響している.パーソナルモビリティの【配送型】である自動運転配送ロボットについては,若年層を中心に導入意向が高いものの,スマートフォンアプリで予約することに抵抗がある高齢層などが操作の難易度を懸念している傾向がある.
