講演情報

[92]人流ビッグデータを用いた来訪者の自転車回遊行動の分析と公園施設整備指針の考察- 国営海の中道海浜公園を対象として -

○梅田 兼嗣1、高取 千佳2 (1. 九州大学、2. 東京大学)
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キーワード:

サイクルツーリズム、人流ビッグデータ、クラスター分析、公園施設整備、パークマネジメント

近年、SNSの普及やインバウンド観光の拡大により観光行動は多様化しており、その中でも観光客自身が目的地や経路を柔軟に選択できるサイクルツーリズムが注目されている。観光客が主体的に複数の観光スポットを回遊できる、面的かつ相互に結びついた施設整備の需要が高まる一方で、観光客の多様な嗜好と関連づけて回遊行動を分析した研究は少ない。本研究では、国営海の中道海浜公園を訪れるサイクリング観光客を対象に、人流ビッグデータとクラスター分析を用いて回遊行動を類型化した。その結果、6つの回遊形態指標および各エリア・リンクの訪問率に基づき、複数の回遊クラスターにおける行動特性が明らかとなった。さらに、回遊行動類型ごとの傾向や嗜好を定量的に反映したルート整備や提案を行うことが、より効果的かつ実践的なパークマネジメント有用であると考察した。