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[96]自身の観光欲求及び観光嗜好と観光客受け入れ側としての観光に対する住民意識の関係性京都・鎌倉・金沢・川越居住者を対象として

○西川 亮1 (1. 立教大学)
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キーワード:

オーバーツーリズム、旅行経験、住民意識

本研究は、オーバーツーリズムが問題視されてきた地域住民を対象に、それぞれの住民の観光客の立場としての観光欲求や観光嗜好と、彼らが観光客を迎え入れる立場としての観光に対する肯否や観光による影響認識、望ましいと考える観光客像の間に如何なる関係性があるのかを検討したものである。その結果、観光客としての地域住民の観光欲求や観光嗜好は、観光客を受け入れる住民としての立場における観光に対する意識に、ある程度の影響を与えていたことが明らかになった。観光欲求・観光嗜好のいずれも消極的な立場の住民は、概ね観光客を受け入れる住民としても観光に対して消極的な姿勢を見せやすいと言える。