講演情報

[111]人中心の空間整備に伴う歩行者行動の実態とその変化2021~2024年の大阪・なんばエリアを対象として

○遠藤 真仁1、嘉名 光市2、高木 悠里2 (1. 京阪ホールディングス株式会社、2. 大阪公立大学大学院)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

人中心の空間整備、歩行者通行量、滞留行動、御堂筋、なんば広場

本研究は、人中心の空間整備の取り組みが進むエリアの歩行者行動の実態と変化を把握し、街路ごとの歩行者行動の変化の程度の違いを把握することを本研究の目的とする。本研究では、空間整備の取り組みが進む大阪・なんばエリアを対象として、通行量調査と滞留行動調査を実施した。調査の結果、以下の点が確認された。(1)御堂筋やなんば広場周辺を中心に通行行動の変化が確認された。(2)滞留者は特定のエリアに集中する傾向があるものの、なんば広場周辺では広場周辺にとどまる滞留者も増加している傾向が確認された。(3)歩行者行動の変化の大小には空間整備や座具の有無が要因の一つとして捉えられた。(4) 整備箇所での局所的な行動の変化だけでなく、面的にも行動の変化が確認されつつあると捉えられた。