講演情報
[135]高齢者を対象とする電動アシスト自転車購入費補助事業の効果検証茨城県つくば市の補助事業を事例として
○尾藤 皓太朗1、雨宮 護2、澤田 学3、松尾 智美3、藤井 さやか2 (1. 内閣府、2. 筑波大学、3. つくば市)
キーワード:
高齢者、電動アシスト自転車、補助金事業、EΒPM
本研究では、つくば市における高齢者向け電動アシスト自転車の補助金制度のロジックモデルと政策効果を、購入前後のパネルデータを用いて評価した。申請時の参加者は主観的健康度とJST版活動能力指標スコアが高く、1年後の電動アシスト自転車保持率は高いままであった。電動アシスト自転車の交通分担率は増加したが、自動車利用は横ばいであり、利用に対する個人の特性の有意な影響は見られなかった。60歳代の週1回利用者は運動量と外出頻度を維持し、80歳代は外出頻度を維持した。これは、60代は健康のために電動アシスト自転車を利用し、80代は移動のために電動アシスト自転車を利用するという所見と一致している。回帰不連続分析では、1年後のJST版活動能力指標スコアや運転免許保持率に有意な影響は見られなかった。
