講演情報
[137]都市交通計画の検討プロセスにおける探索型シナリオ・プランニングの適用可能性
○石神 孝裕1、稲原 宏1、石井 良治1、磯野 昂士1、菊池 雅彦2 (1. (一財)計量計画研究所、2. 埼玉大学)
キーワード:
交通計画、探索型シナリオ・プランニング、深い不確実性
現代においては、急速な技術の進展によって「深い不確実性」の状態が生まれており、将来を予測することが困難になっている。そのため、都市交通計画は、変化する状況に適応するために、方法・内容・プロセスにおいて柔軟である必要がある。本稿では、このような深い不確実性に対応するために探索的シナリオ・プランニングを導入したサンフランシスコおよび東京圏の取り組みを分析する。探索的シナリオ・プランニングは、不確実な要因への対応策をあらかじめ特定できることから、社会変化への備えや政策の優先順位付けに有効である。一方で、シナリオ設定の方法論、シミュレーション技術の開発、計画から実施までの論理的一貫性の維持、既存の計画制度との整合といった課題も明らかになっている。
