講演情報
[160]市街地の集約化が都市インフラコストに与える影響に関する研究東広島市・三原市・竹原市の比較を通して
○藤村 駿太郎1、前垣 灯里1、田村 将太1、田中 貴宏1 (1. 広島大学)
キーワード:
市街地集約、立地適正化計画、居住誘導区域、コスト分析、都市インフラ、都市間比較
この研究では、広島県東広島市・三原市・竹原市を対象に立地適正化計画に基づいた市街地集約を行い、2050年の人口分布を把握した。都市インフラの整備・維持管理に必要なコストを算出し、集約化による削減コストを評価した。対象都市で比較を行い、立地適正化計画による市街地集約の効果は、都市インフラコスト面において都市ごとに異なることが明らかとなった。削減コストの中でも、上水道と下水道の割合が大きいことが明らかとなり、郊外部や山間部などの人口が少ないエリアに多く整備されている都市では市街地集約化によるコスト削減が期待できることが考察された。加えて既に人口がある程度集約している都市では立地適正化計画で大規模な集約を想定していないため、都市インフラコストの削減につながらない場合があることが明らかとなった。
