講演情報
[162]神戸市の市街化調整区域における開発許可基準の緩和と移住促進の要因に関する研究
○福本 雄大1、高木 悠里1、嘉名 光市1 (1. 大阪公立大学)
キーワード:
市街化調整区域、開発許可基準の緩和、移住施策
本研究では、神戸市の市街化調整区域における開発規制の緩和と移住施策の詳細や経緯、実績等から移住の実態を調査し、移住促進の要因を考察した。その結果、段階的な開発規制の緩和は農村環境を保全しつつ、地域ごとにまちづくり方針に沿った移住者のための生活環境を整備していることがわかった。そして、その環境の下で移住施策は行われており、行政によるハード支援と地域住民によるソフト支援が見られた。特に後者のソフト支援において、移住の窓口であるコーディネーター業務や起業をサポートするプログラムの運営に重点的に取り組んでおり、これが新たな移住者の獲得に繋がっていることがわかった。また、開発規制の緩和とハード支援を行う行政とソフト支援を行う地域住民の連携がとられていることで移住促進のサイクルが形成されていた。
