応用生態工学会 第27回さいたま大会

公開シンポジウム

■テーマ

「ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現に向けた応用生態工学の役割」(仮題)

 

■企画のねらい

 応用生態工学会は,生態学と土木工学が共同して,その境界領域において新たな理論・知識・技術体系を構築し,もって「人と生物の共存」「生物多様性の保全」「健全な生態系の持続」を達成することを共通の目標としています.7月には任意団体から一般社団法人となり,新たなスタートを切ることが予定されています.

 このような中,学会の目標である「生物多様性の保全」に関しては,新たな世界目標である昆明・モントリオール生物多様性枠組の採択(2022年)を受け,2023年3月に「生物多様性国家戦略2023-2030」が策定されたほか,2024年3月には「ネイチャーポジティブ経済移行戦略」が4省庁名で出され,さらに2024年4月にはネイチャーポジティブ法とも言える「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律」が成立しました.今後環境省,農水省,国交省の3省が法に基づいて基本方針を策定することになります.「人と生物の共存」については,生物の生息・生育・繁殖の場としてもふさわしい河川整備及び流域全体としての生態系ネットワークのあり方が検討されており,2024年3月には検討会から提言案が提示され,6月頃には水管理・国土保全局長から各地方整備局長等への通知が予定されています.

 一方,さいたま大会の開催地である埼玉県は,「埼玉県生物多様性保全戦略(2024(令和6)~2031(令和13)年度)」を策定し,目指す将来像として「ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現」を掲げ,カーボンニュートラル,サーキュラーエコノミーも加えた3つの課題の同時解決について言及しています.

 そこで本公開シンポジウムでは,これらの国内の大きな動きを踏まえて,最新の情報を共有するとともに,今後応用生態工学が取り組むべきこと,特に現場でネイチャーポジティブを支える技術体系などについて改めて議論し,提案を行うことを目的として開催します.

 

■会場

埼玉会館 小ホール及びzoomウェビナー