エクスカーション


大会最終日の9月14日(日)には,エクスカーションを行います.

 

応用生態工学会 第28回新潟大会エクスカーション

- 越後平野の生態系ネットワークを「歩いて,見て,食べて,体感する」-

開催趣旨

 大会開催地の新潟市は,大河川・信濃川と阿賀野川の下流域に位置します.かつて北前船の寄港地であった新潟の湊(みなと)には,信濃川・阿賀野川流域で育まれたお米が集積し,交易の要として発展しました.しかし,越後平野は海抜ゼロメートルにちかい低平地であることから水はけがわるく,胸や腰まで水に浸かり,木舟をつかって稲狩りをするなど米作りも重労働でした.大雨による河川の氾濫に苦しめられてきました越後平野ですが,こうした困難を克服するため,江戸時代から続いた大規模な土木事業(新潟湊の開港,信濃川と阿賀野川の河口域の分離,萬代橋,大河津・関屋分水の建設等),そして数多くの農地排水対策が進められました.これにより越後平野は大穀倉地帯へと発展し,湊町新潟の繁栄を支えました.一方で新潟市やその周辺には福島潟や鳥屋野潟など潟が点在し,冬には多くのハクチョウ類やガン類が飛来する,豊かな生態系が今も残されています.

 今回のエクスカーションは前日の公開シンポジウムの議論を引き継ぎ,現地視察および「えちごエコネット活用部会」の取り組みを知ることにより,生態系ネットワーク形成の科学的意義とそれを用いた地域づくりについて理解することを目的とします.お昼には,潟の産物を使用した「潟弁当」を味わい,生態系ネットワーク形成により産み出される水辺資源の魅力を「食」として体験していただきます.午後のトークセッションでは福島潟や瓢湖の活用事例が鳥類の話題とともに紹介され,参加者全員で「えちごエコネット」の未来について語り合います.

 水都新潟のシンボルである「萬代橋」を起点に,信濃川・阿賀野川をめぐるエクスカーション,奮ってご参加ください.

開催概要

開催日: 2025年9月14日(日) 8:30集合~16:45解散
(なお、道路事情等により解散が遅れる場合があります.)

集合場所:萬代橋 右岸(新潟駅側)上流側
視察場所:

<午前> ①信濃川やすらぎ堤,②阿賀野川自然再生事業(浅場の再生,連続性確保)
③環境保全農業の取り組み(宮尾農園自然農法・有機農法),④福島潟河川
改修事業(潟水面の拡張)」

<昼食> ビュー福島潟6階で昼食会:潟の恵みを味わう「潟弁当」を食す

<午後> ビュー福島潟6F:公開トークセッション「みんなで考える『えちごエコネット』と福島潟エリアの未来」

定員: 35名 ※申込み先着順

解説者(予定)

山崎憲人・佐々木洋一(北陸地方整備局)

吉田亮(新潟県),宮尾浩史(宮尾農園)

トークセッション:

えちごエコネット 関島恒夫(新潟大学)

藤田美幸(新潟国際情報大学)

佐藤安男(新潟県水鳥湖沼ネットワーク)

土井一心太(瓢湖白鳥観察舎販売組合)

えちごエコネット事務局(北陸地方整備局,(公財)日本生態系協会) 

参加費(予定)

一般:6,000円,学生(会員・非会員):5,000円(潟弁当2,000円,ビュー福島潟入館料含む)

※消費税(10%)を含んでいます。なお、応用生態工学会は、インボイスへの対応はしておりません。

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最終更新:2025年8月1日