第7回環境DNA学会つくば大会

協賛セミナー

2024年12月2日 12時15分 〜 13時15分 多目的ホール
協賛セミナー1:
eDNAメタバーコーディングによる生態系モニタリングと保全の変革


提供:イルミナ株式会社

 ゲノミクスは、生態系に対する理解を一変させ、環境モニタリングと保全における強力なツールとなっています。水や土壌などの環境サンプルからDNAを抽出し、シーケンスすることで、生態系内の多様な分類群を迅速かつ包括的に同定し、定量化することができます。イルミナのシーケンステクノロジーを用いたDNAメタバーコーディングなどのアプローチは、侵襲性が低く、費用対効果に優れ、スケーラブルであり、希少種や隠蔽種の検出が可能な点で、従来のモニタリング手法に比べて大きな利点を持っています。

 本セミナーでは、さまざまな環境状況におけるeDNAメタバーコーディングの応用例を紹介し、生物多様性の評価、侵入生物種の追跡、生態系の健全性のモニタリング、保全管理の意思決定において、どのようにイルミナのシーケンステクノロジーを活用できるかを説明します。また、環境ゲノミクスアプリケーションをサポートするイルミナのシーケンステクノロジーに関する最新情報についても紹介します。

 イルミナのシーケンステクノロジーを活用することで、eDNAメタバーコーディングは生態系の理解を飛躍的に進め、効果的な保全戦略に寄与する可能性を秘めています。本セミナーでは、この分野の現状と今後の研究および応用の方向性についてお話しします。

◎講演者(予定)

イルミナ株式会社
シニアスペシャリスト Cell Molecular Biology and Agrigenomics
 仲健太

※本セミナーではイルミナ株式会社から参加者に先着順で昼食が提供されます(先着215名)

 


2024年12月3日 11時45分 〜 12時45分 多目的ホール
協賛セミナー2:
生物多様性の科学で挑む「ネイチャーポジティブ」の事例紹介および環境DNA技術の可能性について


提供:サンリット・シードリングス株式会社

 本セミナーでは、京都大学発スタートアップである当社の技術およびビジネスについてプレゼンテーションを行い、ネイチャーポジティブの実現に向けた産学官さまざまな取り組みにおいて、現場レベルでの生物多様性の分析・評価・再構築にどのような事例があるかをご紹介いたします。その後、参加者の方も含め、ネイチャーポジティブに関する取り組みにおいて環境DNA分析技術が貢献できる点、将来の展望などを議論させていただければと思います。

 当社の技術は、京都大学・東樹研究室の基礎研究成果をベースとするものであり、生態学、ゲノム学、情報科学と3つの異なる学際領域を融合した技術です。コアとなる技術は、「生態系の可視化技術」です。農業、林業、水産業、他の環境分野の事業では、事業の土台となる環境に必ず生物がいます。土壌や水など、環境は様々であり、目に見えない微生物から、動物、植物など、数千から数百万までなる種が存在しており、それぞれが生物的な機能をもちつつ、互いに関係(相互作用)することで環境を形作っています。

 例えば農業では土壌の微生物と植物の相互作用によって作物生産のパフォーマンスが大きく影響され、水産業では水環境中の微生物と養殖物である魚介類の相互作用によって歩留まりに大きく影響が出る、林業では、土壌微生物と森林植生の相互作用によって再造林スピードに大きく影響が出る、など、生態系の有り様とその良し悪しによって、産業の効率は大きく変わります。そのため、様々な産業現場の足元にある生態系や生物多様性の中身を知る、ということは、これからの時代重要な技術的要素になっていきます。

 そこで当社は、生態系や生物多様性に関する知識(生物多様性ナレッジ)を得るために必要な技術項目、フィールドワーク、GISデータ解析、環境DNA分析、生物間相互作用のネットワーク解析、などの専門的な技術アセットとして社内に構築・体系化し、農林水産業をはじめとした事業領域で、生物多様性や生態系に関する課題解決のために最適化された技術アセットを提供するビジネスを行っております。ビジネス形態としては、委託調査・分析による生物多様性の情報化、有用な生物資源の探索や製品化等に関する技術支援・共同開発、ネイチャーポジティブ事業計画の立案や実施に関するコンサルティングを行っております。ビジネスの相手先としては、民間企業の新事業開発およびR&D、自治体・行政や組合などに実績があります。

※本セミナーではサンリット・シードリングス株式会社から事前参加申込者に昼食が提供されます(昼食の数には限りがございます)。
参加を希望される方はこちらから参加申込をお願いいたします。