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[T7-P-34]食用材料を用いた溶岩流アナログ実験:火山地形形成過程の可視化

*金丸 龍夫1、藤縄 明彦2 (1. 日本大学文理学部、2. 茨城大学名誉教授)
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キーワード:

溶岩、食べられる溶岩、アナログ実験、防災教育

 溶岩流は火山地形形成の主要な営力の一つであり,その流動様式はマグマの粘性や噴出率,地形条件などに強く支配される.本研究では,チョコレート,ゼラチン,牛乳などの食用材料を用いた溶岩流アナログ実験を行い,溶岩流の流動および火山地形形成過程の可視化を試みた.本実験では,材料の配合比を変えることにより様々な粘性の疑似溶岩を作成することができる.特にゼラチン量を増減させることで,二酸化ケイ素含有量の違いによるマグマ粘性の変化を模擬し,溶岩流の到達距離や表面形態の違いを表現できる.また,供給条件や押し出し速度を変えることで,溶岩膨張,ブレイクアウト,溶岩トンネル形成などの現象を再現できるほか,溶岩堤防,溶岩末端崖,縄状溶岩,溶岩じわなどの特徴的な溶岩地形の形成過程を観察することができる.さらに,作成した火山模型の内部からシリンジを用いて疑似溶岩を供給することで,噴出率や変形速度による表面形態の違いを体験的に理解することができる.一方,重曹と酢による発泡反応を利用した実験では,外部から加圧することなくマグマ上昇を模擬することができ,発泡に伴う溶岩の上昇や突発的な爆発による火山弾の放出などの現象も再現された.本手法は安全かつ低コストで実施可能であり,火山地形形成過程の理解に資するアナログ実験として有効であるとともに,火山・防災教育への応用も期待される.

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