講演情報

[T11-O-1]台湾国際地盤沈下シンポジウム(twsub2026)参加報告

*藤崎 克博1、香川 淳2、古野 邦雄3 (1. なし、2. 千葉県地質環境研究室、3. 元千葉県地質環境研究室)
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キーワード:

高速鉄道、合成開口レーダー衛星、地盤沈下、磁気式多層地層収縮観測井、台湾

 台湾国際地盤沈下シンポジウムtwsub2026(Taiwan International Symposium On Land Subsidence)が,4月13日から17日に台北市で開催された。このシンポジウムは、藤崎・古野(地質学会2023講演要旨T-16-O-15)に報告したとおり,ユネスコ地盤沈下部会が主催する第11回国際地盤沈下シンポジウムとして開催されるはずであった.しかし,政治的圧力があったのか,ユネスコの名称の使用が禁じられ,地元の国立中央大学が主催して,ユネスコ地盤沈下部会が協力するかたちで上記名称のシンポジウムとして開催された.プログラムは13日にセミナー,14・15日に講演・ポスター発表が行われ,16・17日には1日コースと2日コースの巡検が実施された.参加者は20ヵ国・地域の200名にのぼった.講演は,基調講演3題と口頭発表が99題,ポスター発表が28題あった.学生による論文コンクール・地盤沈下の機構とモデリング・リスク管理と適応・地表面ダイナミクスと災害の相互作用・地盤変形のモニタリグと計測・最前線および緊急のトピックス・政策,行政と市民参加・特別トピックスの8つのセッションに分かれて発表が行われた.口頭・ポスター発表の国別では,開催国の台湾が47題と最も多く,イタリア23題,オランダ13題,日本9題,メキシコ・ベトナム5題の順であった.台湾は西部の海岸平野に高速鉄道が走り,その周辺での沈下量が大きい.このため,沿線でモニタリング網の整備やAIを用いた精密な対策を実施している.前回の開催国オランダでは,泥炭層の沈下に対する国家レベルの対策が実施されている.インドネシア・ベトナム・フィリピンでは深刻な沈下が継続している.前回参加のなかったタイ・インド・香港・韓国からの参加があり,アジアからの参加が多かった.なお,中国からの参加はなかった.巡検は,1日コースと2日コースに分かれて行われた.筆者(藤崎)は1日コース(雲林県)に参加して,台湾高速鉄道近くの地盤沈下観測施設,AIを利用したティラピアのスマート養魚場,濁水渓(Chosui River)の人工涵養実験施設の見学を行った.筆者(香川・古野)は2日コースに参加した.1日目は台湾重力基準点(新竹市),地盤沈下観測施設(雲林県),泥炭地モニタリング地区(頭社盆地・日月潭)を見学した.2日目には合歓山東峰(3421m)トレイルコースで登頂した.なお,講演要旨はtwsub2026のホームページ(https://twsub2026.tsgrh.org.tw/#/)で閲覧することができる.

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