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[T10-P-2]溶岩ローブの流下方向解析によるオマーンオフィオライト北部の古拡大軸周辺地形

*草野 有紀1、海野 進2、宮下 純夫3 (1. 産業技術総合研究所、2. 金沢大学、3. 北海道総合地質学研究センター)
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キーワード:

溶岩流下方向、古海嶺軸、オマーンオフィオライト

 オマーンオフィオライト北部では、海嶺軸上~海嶺近傍で噴出・定置した溶岩層が層位・構造を大きく変形されることなく保存されている。この地域では、はんれい岩・シート状岩脈群の地質構造から海嶺軸セグメントに沿った火成活動の系統的な変化について議論されてきた(e.g. Miyashita et al., 2003)。海嶺セグメント末端部のFizh地域においては、海嶺火成活動で形成された溶岩の層相が海嶺軸上~オフアクシス地域へ変化することが明らかとなっている(Kusano et al., 2012)。そこで、古拡大軸付近の地形変化の指標として溶岩ローブの傾斜方向を測定し、それらが海嶺軸に沿って系統的に変化するか調べた。
現在の計測値では,Fizh地域のV1溶岩の流下角度は0~40°で流下方位は30~190°を示した。Fizh地域から20 km南にあるGhayth地域のV1溶岩の流下角度は50~60°と10~40°で流下方位は30~210°に分散した。Salahi地域では流下角度が0~60°、流下方位は70~170°および300~340°を示した。溶岩を覆う堆積岩の堆積面を水平とみなして溶岩の流下方位と角度を復元すると、いずれの地域でも南東方向に流下方位が収束する傾向がある。3つの地域で流下方位が南東を示すことは、オマーンオフィオライト北部地域に対して古海嶺軸が西側にあったことを示唆している。GhaythおよびSalahi地域で溶岩ローブの流下方位が分散することは、溶岩流末端崖などの局所的な地形変化を反映したものと考えられる。

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