講演情報
[T8-O-1]パジャジャラン大学(インドネシア)との大学間学術・学生交流協定
*岩井 雅夫1、新名 阿津子1、小笠原 翼1、柿崎 喜宏2,1 (1. 高知大学、2. 室戸ジオパーク推進協議会)
キーワード:
学術学生交流協定、課題解決型実践教育、国際頭脳循環、ジオパーク
高知大学は、人文学部の協力のもと、海洋コア国際研究所として初となる大学間学術・学生交流協定をインドネシアのパジャジャラン大学と2024年8月に締結した。本協定締結の契機は、科学技術振興機構(JST)「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」科学技術体験コースに採択された「地球掘削科学国際拠点の科学技術と変動帯の持続可能地域創生国際連携活動」である。2023年12月には、パジャジャラン大学地質工学部のメガ・ロサナ学部長を団長とする若手研究者・学生10名を招聘し、海洋コア国際研究所を拠点として高知県内各地でフィールドワークを実施した(Ref. 1, )。 海洋コア国際研究所では、第4期中期計画において国際コアスクールの開催を計画していたものの、準備の遅れから、フィールドワークを中心とした実践型スクーリングへと計画を変更して実施した。事業実施にあたってはさまざまな手続き上の課題があったが、日本で学位を取得し日本事情に精通しているメガ・ロサナ学部長の迅速かつ柔軟な対応、高知大学研究推進課をはじめとする学内関係部署の支援、さらに室戸ユネスコ世界ジオパークおよび高知県立室戸高等学校の協力によって実現した。約1週間の短期間ではあったが、参加者は①海洋コア国際研究所での視察・実習、②室戸ユネスコ世界ジオパークにおける隆起地域の自然・文化・地域社会との交流、③久礼・佐川町・高知市など高知県中部の沈降地域における自然・文化・地域社会との交流を通じて、自然災害に強い持続可能な地域創生について相互理解を深めた。また、室戸高校でジオパーク学習に取り組む生徒との意見交換も実現した。室戸地域には漁業実習で多くのインドネシア人が訪れており、異文化理解と国際交流は、次世代の地域人材育成において有効な取り組みとなった。 事業最終日には、参加者に対して学長より修了証が授与されるとともに、当時国際交流担当理事であった受田学長との懇談の機会が設けられた。その成果として、半年を待たずして大学間学術・学生交流協定(MOU)の締結に至った(Ref. 2)。
パジャジャラン大学は、インドネシアで初めて日本語学科を設置した大学であり、すでに秋田大学国際資源学部と学術交流協定を締結している。その後、さくらサイエンスプログラム参加者の1名が東京都内の私立大学へ進学し、さらに2025年10月には1名が国費留学生として高知大学へ入学予定である。一方、高知大学からも学長裁量経費の支援により、人文社会科学部・地域協働学部の教員および学生、海洋コア国際研究所の研究員・事務職員がインドネシアを訪問し、現地ジオパークをフィールドとしてパジャジャラン大学の学生と共同学習を行うなど、文理融合型の協働教育が進められている。海洋コア国際研究所は、人類が半世紀以上にわたり収集してきたインド洋から西太平洋に及ぶ深海掘削レガシーコアを保管する世界唯一の機関である(Ref. 3)。しかし、インド太平洋域の大気・海洋循環史を解明するためには、その結節点に位置する東南アジア陸域の地質学的理解が不可欠である。本協定は、互恵的な国際連携のもとで人材交流と総合知の創出を促進し、新たな学際的研究・教育拠点の形成を目指すものである。
References:
1. https://ssp.jst.go.jp/report/2023/k_vol122.html,
2. https://www.kochi-u.ac.jp/news/20240909/15746/,
3. https://www.kochi-core.jp/en/iodp-curation/corecollection.html
パジャジャラン大学は、インドネシアで初めて日本語学科を設置した大学であり、すでに秋田大学国際資源学部と学術交流協定を締結している。その後、さくらサイエンスプログラム参加者の1名が東京都内の私立大学へ進学し、さらに2025年10月には1名が国費留学生として高知大学へ入学予定である。一方、高知大学からも学長裁量経費の支援により、人文社会科学部・地域協働学部の教員および学生、海洋コア国際研究所の研究員・事務職員がインドネシアを訪問し、現地ジオパークをフィールドとしてパジャジャラン大学の学生と共同学習を行うなど、文理融合型の協働教育が進められている。海洋コア国際研究所は、人類が半世紀以上にわたり収集してきたインド洋から西太平洋に及ぶ深海掘削レガシーコアを保管する世界唯一の機関である(Ref. 3)。しかし、インド太平洋域の大気・海洋循環史を解明するためには、その結節点に位置する東南アジア陸域の地質学的理解が不可欠である。本協定は、互恵的な国際連携のもとで人材交流と総合知の創出を促進し、新たな学際的研究・教育拠点の形成を目指すものである。
References:
1. https://ssp.jst.go.jp/report/2023/k_vol122.html,
2. https://www.kochi-u.ac.jp/news/20240909/15746/,
3. https://www.kochi-core.jp/en/iodp-curation/corecollection.html
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