講演情報
[1O13]インドにおける障害の就学継続への影響分析
*中川 葵1 (1. 神戸大学大学院)
キーワード:
障害と教育、就学継続、社会的文化的背景、インド
近年、障害のある子どもやその他の脆弱な立場にある子どもたちへの就学機会の確保は、「質の高い教育の公平性」を達成するために不可欠であると認識されている。インドでは「サルヴァ・シクシャ・アビヤン」を通じて、特別な支援を必要とする子どもたちへの教育の重要性が認識されてきた。障害のある子どもを含むすべての子どもへの教育の実現への関心が高まっているにもかかわらず、多くの障害のある子どもが学校参加の障壁に直面し続けている。これまでの研究では障害が教育アクセスへの主要な障壁となり得ることが示されているが、障害の種類によって就学継続や留年といった具体的な成果への影響がどのように異なるかを検証した研究は限られている。さらに、親の教育水準、世帯収入、社会階層といった家族・社会的要因が障害のある子どもの学業達成に決定的な役割を果たすことは知られているものの、これらの要因が障害と相互作用して就学に及ぼす影響に関する実証的知見は依然として乏しい。
本研究の目的は、インドにおける子どもの就学状況に各障害が及ぼす影響と子どもを取り巻く家庭や社会の要因について検討をすることで、障害の就学継続への影響とここにおける社会的文化的背景の影響を明らかにすることである。2次データによる定量分析を実施し、これらの要因によって障害のある子どもの就学状況がどのように異なるかを検討する。
本分析により、障害種などの子ども自身の要因や社会的地位・経済状況といった家庭の要因、さらに子どもや家庭の属する社会・文化の要因が障害のある子どもの就学継続へ及ぼす影響についての理解を深める。障害のある子どもの就学決定要因についての分析を通じ、社会構造に起因する教育格差の解消に向けた今後の議論に貢献する知見を提供する。
本研究の目的は、インドにおける子どもの就学状況に各障害が及ぼす影響と子どもを取り巻く家庭や社会の要因について検討をすることで、障害の就学継続への影響とここにおける社会的文化的背景の影響を明らかにすることである。2次データによる定量分析を実施し、これらの要因によって障害のある子どもの就学状況がどのように異なるかを検討する。
本分析により、障害種などの子ども自身の要因や社会的地位・経済状況といった家庭の要因、さらに子どもや家庭の属する社会・文化の要因が障害のある子どもの就学継続へ及ぼす影響についての理解を深める。障害のある子どもの就学決定要因についての分析を通じ、社会構造に起因する教育格差の解消に向けた今後の議論に貢献する知見を提供する。
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