講演情報

[TWS-012]修正版分析的オートエスノグラフィー(Modified-Analytic Autoethnography)入門

講師:村松 秀樹1
企画者:村松 秀樹1
(1. 放送大学)
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本チュートリアルセミナーは,AutoethnographyのM-AA(Modified-Analytic Autoethnography)の紹介を通して、質的研究の基礎を学べる意義がある。量的研究と質的研究はエビデンスの質が異なる側面がある。人間科学において「主観性」や「間主観性」の概念の重要性が再認識され、質的研究の重要性が増している。しかし、質的研究における客観性・バイアス、再現性などの課題も指摘されており、Autoethnographyに関する論文の質は「玉石混合である」という海外の指摘がある。本チュートリアルセミナーでは、専門的な科学哲学の観点から質的研究の内容を紹介するのではなく、学生など初学者を対象とした質的研究の入門レベルを想定した内容の紹介を目的とする。一人称の主観的データを取り扱う研究という異端ともいえる研究法を通して、今後、混合研究や質的研究を行う研究者が改めて質的研究におけるエビデンスとは何かを考える契機になれば幸いである。

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