講演情報

[19p-P01-15]酸化スズ保護銀ナノワイヤーと単層カーボンナノチューブ積層膜の作製と耐熱性

〇(M1)松谷 洸之介1、石崎 学1、栗原 正人1 (1.山形大院理工)

キーワード:

カーボンナノチューブ,銀ナノワイヤー,透明導電膜

単層カーボンナノチューブ(SWNT)を積層した銀ナノワイヤー薄膜(SWNT/AgNW)は、そのユニークな特長から、透明電極として注目されている。しかし、AgNWは200℃以上の高温で融解し、電子伝導経路が分断されて高抵抗化を引き起こすため、熱耐久性に劣るという問題があった。この問題を解決するために酸化スズ(Ⅱ)(SnO₂)で保護されたAgNW薄膜(AgNW@SnO₂)が報告されているが、SnO₂によってAgNW同士の接触が阻害されてシート抵抗は大幅に増加した。そこで、本研究では、低抵抗かつ熱耐久性の高いSWNT/AgNW@SnO₂薄膜の作製を行った。濾過転写法によって作製した薄膜の、室温でのシート抵抗値は20Ω sq⁻¹程度を示し、その値は400℃で加熱した際も維持された。