講演情報

[20p-A301-10]時間分解ハンル測定で観る面内核磁場形成における核四極子効果

〇鍜治 怜奈1、山本 壮太1、足立 智1 (1.北大院工)

キーワード:

量子ドット,核四極子相互作用,核スピン分極

格子歪みを駆動力として形成される自己集合量子ドットでは,残留歪みに起因する核四極子相互作用との関連が指摘される奇妙な現象がいくつか報告されている.その1つが,光注入電子と直交する軸上に,印加横磁場を補償するような核磁場が発生する「異常ハンル効果」である.2010年の発見以来,長らく原因が不明であったが,我々は時間積分発光測定と時間分解発光測定,および数値計算を通じて,異常ハンル効果の原因を特定した.