講演情報

[20p-A305-8]FTIR-ATR分光法による血液からの脳卒中病態判別の試み

〇木野 彩子1、石田 朋久2、金森 政之2、新妻 邦泰1,2、冨永 悌二2、松浦 祐司1 (1.東北大院医工、2.東北大院医)

キーワード:

赤外減衰全反射分光法,PLS判別,血中バイオマーカー

脳出血患者44名,脳梗塞患者48名および健常者53名の血漿試料の中赤外減衰全反射(FTIR-ATR)スペクトルを取得し,その部分最小二乗(PLS)解析に基づく脳卒中の有無判別や,患者間での病態判別・重篤度予測を試みた.健常と脳卒中の判別で94%,脳出血と脳梗塞の判別で精度79%を達成したほか,脳梗塞における虚血巣体積の予測可能性を示した.判別や予測において重要度の高い吸収波数より,脳卒中の血中バイオマーカー候補を推定する.