講演情報
[20p-P07-1]稲作農事暦に合わせたジャンボタニシの工学的防除対策モデルの構築
―電気誘引装置プロトタイプの開発―
〇柳生 義人1、吉田 和弘2、上原 春香2、遊佐 陽一2 (1.佐世保高専、2.奈良女子大)
キーワード:
ジャンボタニシ,スクミリンゴガイ,走電性
水田作物を食害する外来種であるスクミリンゴガイ(学名:Pomacea canaliculata;図1)は,ジャンボタニシの俗称で知られ,西日本を中心に分布している。近年,温暖化に伴う越冬率の上昇や未進入地への分布拡大により,再び被害が顕在化しており,定常的な被害だけでなく,突発的に発生する大きな被害が懸念されている。我々は,本貝が電気に誘引されるという特異な行動特性を示すことを発見し,人手や化学薬剤を使わず,電気的にジャンボタニシを捕集することで,省力的かつ環境無負荷な防除技術の確立を目指している。本稿では,電気誘引装置のプロトタイプを開発し,水稲圃場にて誘引効果を確認したので報告する。