講演情報
[21a-D901-6]ガラス支持脂質膜に埋め込んだトリアシルグリセロール液滴の オストワルド熟成
〇片岡 知歩1、川上 亘作1,2 (1.NIMS、2.筑波大院)
キーワード:
リン脂質,トリアシルグリセロール,オストワルド熟成
脂肪滴は中性脂質を貯蔵する細胞小器官であり、中性脂質の核と界面を覆うリン脂質単分子膜から成る。脂肪滴の発生初期、中性脂質の液滴は脂質二重膜の単分子膜間に形成される。本研究では、発生初期における脂肪滴間の相互作用を調べるため、支持脂質膜に中性脂質の液滴を埋め込み、蛍光顕微鏡を用いて液滴の挙動を調べた。その結果、中性脂質液滴の数密度が時間とともに減少することが分かった。原因はオストワルド熟成であると結論づけられる。