講演情報

[21a-D902-5]パリレンの低温直接接合を用いた柔軟なマイクロ流路デバイスの作製

〇高桑 聖仁1,2、井ノ上 大嗣2、横田 知之1、福田 健二郎2、森本 雄矢3、染谷 隆夫1,2 (1.東大、2.理化学研究所、3.早大)

キーワード:

マイクロ流路デバイス,パリレン接合

ポリジメチルシロキサン(PDMS)は、透明性・柔軟性・生体適合性に優れた材料として、マイクロ流路デバイスの材料に使用される。PDMSは、接着剤やプラズマ接合を用いて簡便にマイクロ流路を作製できる一方で、有機溶媒による膨潤や低分子材料やたんぱく質の吸着現象などの課題があった。そこで本研究では、不活性ポリマーで化学気相蒸着(CVD)可能なパリレンの100度未満の低温直接接合法を開発した。そして、パリレンを均一に成膜したPDMS表面同士を直接接合しマイクロ流路デバイスを作製した。流路の外壁はパリレンでコーティングされているため、Rhodaminを流路内に導入してもデバイスへの吸収は確認されなかったため、報告する。