講演情報

[21p-A303-1]電荷移動錯体を用いた有機トランジスタ

〇森 健彦1、Mallela Rao1、川本 正1 (1.東工大物質理工)

キーワード:

有機半導体,有機トランジスタ,電荷移動錯体

電荷移動錯体の有機トランジスタは2成分系であるにもかかわらずn型特性を示すことが多いが、これはHOMO・LUMOの直交と他の軌道の関与から説明できる。p型を示すジアミノナフタレン錯体の特性は他の軌道による打ち消し効果から解釈できる。ドナー性が強くなるとn型になる例も見つかっており、軌道の重なりの効果は重要である。分離積層型の場合も蒸着によって薄膜にすればトランジスタ特性を測定することができる。