講演情報

[22a-A309-4]532nmレーザー照射下における銀フラクタル樹状構造の成長

〇(M1)若槻 啓悟1、武安 伸幸1 (1.岡山大学)

キーワード:

プラズモニクス,フラクタル

銀イオン溶液とアスコルビン酸溶液を混合すると、溶液中で急速に銀イオンが還元され、先端にナノサイズの微細構造を持ち、全体のサイズが10 µmを超える銀樹状構造が成長する。銀樹状構造は、構造内に様々なスケールの自己相似形を持つフラクタル構造であり、広帯域光学応答が期待されている。本構造はプラズモン形成を介して光と強く相互作用するため、光照射下で成長させた場合、光が銀樹状構造の形状やサイズに影響を及ぼすと考えた。そこで、405 nmのレーザー照射下で銀ナノシードから銀樹状構造を成長させたところ、銀ナノシード表面で優先的に銀イオンが還元され、光照射無しの場合と比べてより大きな銀樹状構造が成長した 。本研究では532 nmレーザー用いて、成長する構造の形状およびサイズを調べた。