講演情報

[22a-A309-6]銀ナノワイヤー2量体間隙の一次元ホットスポットにおける双極子・四重極子結合型プラズモン共鳴による電磁場増強

〇伊藤 民武1、山本 裕子2 (1.産総研健医工、2.北陸先端大)

キーワード:

プラズモン共鳴,表面増強ラマン散乱,銀ナノワイヤー

金や銀のナノワイヤーの2量体の間隙に局在した増強電場と分子分極が相互作用することで、ナノ粒子2量体の場合では数ナノメートルに局在していた増強電場領域(ホットスポット HS)が10^4倍に一次元(1D)方向に拡張する。この1D HSは表面増強ラマン散乱(SERS)や超高速蛍光等の多くの共振器電磁気学的現象に応用できる。最近、我々はナノ粒子2量体について準放射型プラズモン共鳴の電場増強への寄与を検証した。ナノワイヤー2量体についても粒径が大きい場合や非対称性がある場合には放射型ではなく準放射型のプラズモン共鳴でSERS等の増強スペクトルを評価する必要性が分かったので報告する。