講演情報

[22a-P01-12]多孔性配位高分子(PCP)を前駆体とした(Mn, Fe, Ni)窒化物の合成と磁気特性評価

〇中村 考志1、梅津 理恵2、石崎 学3、栗原 正人3 (1.産総研、2.東北大、3.山形大)

キーワード:

磁性,窒化物,マンガン

ポスト5Gに求められる高周波数帯の電磁波吸収材として高飽和磁化を持つ材料が必要とされている。3d5の電子配置をとるMn2+は高飽和磁化が期待できるイオンであるが、Mnは反強磁性元素であるため、Mn同士の磁気モーメントは打ち消し合う性質がある。
我々は多孔性配位高分子を窒化することで任意の金属元素組成で窒化物を合成できる方法を開発しており、この方法を用いてマンガン比率を変えた(Mn, Fe, Ni)窒化物を合成した。マンガンを10~30 at%導入した時、他の組成の窒化物よりも高い飽和磁化示すことを発見したので報告する。