講演情報
[22p-A306-10]ナノギャップ間C60鎖のエレクトロメカニカルスイッチング
〇(M2)竹井 慎登1,2、菅 洋志1,2、若原 孝次2、若林 克法4、岡田 晋3、塚越 一仁2,1 (1.千葉工大、2.物材研、3.筑波大、4.関西学院大)
キーワード:
フラーレン,抵抗スイッチ,伝導特性
ナノスケールの間隙を持つナノギャップ電極と,溶融性フラーレンであるC60 pyrrolidine tris-acidを用いた薄膜素子を報告する.この素子は電極からの電流注入によって高伝導のC60鎖を形成することができた.C60鎖への電圧印加によって抵抗値の変化が観察された.この抵抗変化は再現性良く得られ,抵抗スイッチ効果として理解される.さらに,形成されたC60鎖はPoole-Frenkel伝導からSpace Charge Limited Currentに遷移することが明らかになった.