講演情報

[22p-A306-7]通電加熱処理の安定化によるカーボンナノチューブ紡績糸の熱電性能向上

〇池田 有輝1、中堀 慎也1、木下 和成1、林 晧鷺1、鈴木 弘朗1、西川 亘1、林 靖彦1 (1.岡山大学院環境生命自然科学研究科)

キーワード:

カーボンナノチューブ,熱電変換技術,通電加熱処理

熱電変換技術の要である熱電変換素子の材料として,CNTを集積した繊維であるCNT紡績糸が期待されている.CNTは高電気伝導性,高機械強度など優れた特性を持つが,合成しただけでは性能は低い.そのためCNT紡績糸に熱処理を施すことで性能を高めているが,処理過程において熱に耐えきれず,しばしば破断してしまう.本研究では従来より低温で長時間熱処理を行うことで,高い性能を保ちながら熱処理の安定化を達成した.