講演情報

[22p-A501-5]反応物を添加した水溶液中におけるα-Fe2O3光触媒の大気中光電子収量分光法を用いた表面電子状態の解析

〇木下 真梨子1、柳田 さやか1、染川 正一1、柳 捷凡1、桑原 聡士1 (1.都産技研)

キーワード:

光電子分光,酸化鉄(Ⅲ),光触媒

半導体粒子を光触媒として利用する場合、表面の電子状態、特に価電子帯上端(VBM)は触媒活性に影響する重要な因子となる。半導体―水界面のVBMは、表面の官能基や吸着質の持つ電荷に影響を受ける。本研究では、水溶液中で簡便にVBMが測定可能な大気中光電子収量分光法を用いて、水溶液中に分散したα-Fe2O3粒子のVBMの評価を行い、pHの変化や分解対象物であるフェノール類の表面吸着質がVBMに及ぼす影響について調査した。