講演情報
[23a-B205-8]シリコンの電子バレー分極及び正孔異方分布による室温異方伝導ダイナミクス
〇(M2)白井 亜美1、室谷 悠太1、藤本 知宏1、神田 夏輝1,2、松永 隆佑1 (1.東大物性研、2.理研光量子セ)
キーワード:
時間分解,テラヘルツ分光,ポンププローブ分光
シリコンを光励起すると電子のバレー分極や正孔のΓ点近傍の非対称分布によって伝導度に軸異方性が生じることが知られ、コヒーレントフォノンの実験や時間分解サイクロトロン共鳴によって調べられてきたが、詳細はよく理解されていない。本研究では室温下のシリコンの間接遷移バンド端を直線偏光励起し、機構の違う2種類の異方伝導の時間発展をそれぞれテラヘルツ分光によって測定し励起と緩和過程の違いを観測した。