講演情報
[23p-A305-6]Tm,Yb共賦活ストロンチウムアルミネート系蛍光体のダウンコンバージョン発光
〇(M1)丸山 慶人1、中村 俊博1 (1.法政大院理工)
キーワード:
蛍光体,ダウンコンバージョン
近年、Si太陽電池への応用に向けてダウンコンバージョン(DC)による波長変換蛍光体材料に関する研究が盛んに進められている。ダウンコンバージョンとは、高い光子エネルギーを持つひとつの光子から2つの低エネルギー光子に変換する現象を指す。特にTbやTmを1光子生成センター、Ybを2光子放出センターとして共賦活した蛍光体材料は、TbやTmによる紫外光吸収からYbへのエネルギー輸送による赤外発光(980 nm)を生じ、近赤外域での吸収バンドをもつSi太陽電池への応用が期待されている。我々の研究室では今回、組成の違いから異なる母体吸収バンドを示すストロンチウムアルミネート系材料を、Tm, Yb系の母体として着目し、SrAl12O19にTm, Ybを共賦活した蛍光体を大気雰囲気下で作製し、その発光特性の評価を行った。