講演情報
[10a-N201-6]室温で動作する電気二重層を用いた熱電変換素子の開発
〇藤井 武則1 (1.東大低温セ)
キーワード:
電気二重層トランジスタ、イオン液体、カーボンナノチューブ
電気二重層トランジスタ(EDLT)は、電界効果トランジスタ(FET)の絶縁層として電解液を用いたものであり、カーボンナノチューブ(CNT)においては、ゲート電圧によって、p型とn型両方のキャリアを誘起することができる。我々はこれまで電気二重層キャパシタ構造を用いた熱電素子や、電気二重層を用いたトランスバース型熱電素子の動作を実証してきた。これらの電気二重層を用いた素子の場合、キャリアを制御した後、低温に冷やして電解質を固化させた状態でキャリアを固定する必要がある。ここでは、室温以上に融点を持つイオン液体を用いて高温でキャリアを制御し、室温においてイオン液体を固化させてキャリアを固定することを試みた。